弱さと向き合う

どれだけ今日生きていることが、かけがえのない奇跡的なことなのかを私達はすぐ忘れてしまいます。

人間にはいつも不安や恐れがつきまとっていて、
「今」ここにある生命がどれだけ大きな存在に守られていて、
それ自体が特別で、平等で、
おんなじように価値があることをどうしてすぐに忘れてしまうのかと思います。
日々起こることに一喜一憂して、そこから生まれる焦りや恐れなどの感情から行動を起こしてしまうことが、
どれだけ多いことかと、自分自身を
見つめると情けない気持ちになります。
そんな時はそこから逃げたくなってしまうけど、
なんとかその気持ちをうやむやにして、
なかった事にしようとしてしまうけれど、
それは根本的な解決にはなっていないと、
つくづく思うようになりました。
人間なので、ほんとに弱くて、
毎日なんの不安もなく過ごすことは不可能に近いことなんだけれど、
でも、今あるこのかけがえのない生命に対して、
せめてでもできることは、自分自身に対して正直であることだと思うのです。
どれだけ不安でも恐れがでてきても、
できることなら、そこから逃げずにその気持ちを見つめてみることが出来ればと思います。
そして、落ち着くまでそこにとどまって、
生命に対する信頼を取り戻すことをしたいです。
いつも大きな存在は変わらずどんな時も私達を守ってくれている、今という同じ瞬間は二度とやってこない、
いつも私達の奥底では生命は輝き続けているということを思い出して、
味わって実感できることが何より大事だなあと思います。
自分に対する信頼、生きていることに対する信頼、たとえ、苦しい状況でも、
病気であったりしても、
うわぁ〜といろんな感情や考えが駆け巡ったとしても、
そうなるたびにいつもいつも立ち止まって思い出すように、
神様は私達を作ったのかもしれません。
その度に、生まれ変わってもう一度生き直すきっかけになるような気もします。
厄介な人生、どうしてすんなりいかないのかしらと思ってしまいますが、
それぐらい、人間の表面的な意識は移ろいやすく、流されやすく、
信頼を感じつづけるのは難しいように作られた生き物のように感じられます。
 
だからこそ、どうすれば絶対的な信頼を取り戻せるか、どこで何をしていようとすぐに思い出せるか、
それがこの限りある与えられた生命を思う存分全うして、
後悔ない人生にできるかの大きな鍵であると思うのです。
泣いても笑っても、
今日はもう二度とやってこない。
残された時間は毎日カウントダウンされています。
行動ができなくても、せめて心の中の信頼、愛、自由を
日々取り戻すことを忘れないようにしたいです。