近況報告

夕方になると、ひぐらしの美しい鳴き声を聴きながら、お盆も終わり、夏の終わりが近づいている寂しさを少し感じるこの頃になりました。

皆さまはこの夏もお元気でお過ごしでしょうか?
コロナが一向にに収まらず、うちの家も去年に続き、妹家族の帰省が叶いませんでした。
小学生の甥っ子、姪っ子達は少し会わない間にあっという間に大きくなってしまうので、会えないのは残念だなと思います。
子供の時間というのは日々成長するもので、一瞬一瞬が特別なきらきらした時間ですね。

雨がずっと降り続くお盆というのも、今まで経験したこともなくて、気象や環境の変化をだんだん実感するようになり、当たり前な平穏な日々を過ごすことだけでも貴重な時代になってきました。

この夏、わたしは特別なことは何もしていないですが、ヨガや瞑想をしたりして、自分の心身と対話するように過ごしてきました。

こないだ8月13日の夜にたまたま夜に、普段はほとんど見ないテレビで「もののけ姫」をやっていたので、見ました。お恥ずかしながら、「もののけ姫」あたりからジブリ映画もあまりちゃんと見ていない事に気付きました。

でも、画面を見て一瞬で引き込まれてしまいました。圧倒的な自然の描き方の美しさ、屋久島のような深く輝くような森に感動し、様々なテーマが複雑に絡みあっていて、スケールの大きさにほんとにびっくりしました。目には見えないような不思議な生き物達がほんとにいるんじゃないかなあと思えました。

人間という存在は自然の中で生きていくとき、すぐに勘違いをする生き物であり、自然の大きな摂理によって生かされていることを忘れ、さまざまな他の動物や植物と共に生きていくことの難しさを感じました。

私達は日頃から、あまり世界を感じないように生きてるのではないかと思います。
合理的で効率よく考えるあまり元々備わっていた野生的な直感とか、自然の声を聴く感覚をだいぶ眠らせているのだと思います。

私自身も一生懸命生きているつもりで、ほんとは川の流れに逆らって無理して踏ん張っているのかもしれません。
この自分の力を全部手放して、大きな流れに身を任せてみると想像したとき、一体どうなってしまうんだろう。という恐ろしさが出てきます。

だけども、今も本当は自分では気付かないだけで、大きな超自然のサポートの中で生きているわけです。いよいよこれまで掴んでいたものを一回解放して、大きなメッセージを聞きながら、それぞれが本当に生きる道を見出していく時が来ているような気がします。

「もののけ姫」を見て、時代の流行りとかではなく、普遍的な大事なテーマを貫いて作られた作品は
時が経っても色褪せることなく、瞬間的に人々の心に火を付けて、力を与えられるものなんだなと思いました。