エサレン®マッサージに出会うまで
 

仕事を転々としながら、迷走していた20代。

28歳、陶芸工房&陶器店に勤めていた時陶芸体験で子供達と土で遊んでいて、無邪気に土と戯れる子供達を見て、自分にはその無邪気さや自由な感性がなくなっていると思いました。
そのときから、改めて自分らしさとは何か?自由な自分とは何か?という疑問に対して、手掛かりを求めて少しづつ探求する日々が始まりました。
 
アートセラピー&ユング心理学を学び、自由な表現による心の無意識の解放や癒しを試みましたが、心の深い領域の扉は固く、そこにアプローチする事の難しさや自分の自信のなさを改めて思い知りました。
 
そんな中、アロマなど自然の力を生かして身体に働きかけて自分をリラックスする方法に出会い、とても優しいやり方だと思い、そこから、身体に対する意識が少しづつ芽生えていきました。
アロマの知識、リフレクソロジー、リンパマッサージなどを学びました。自分の中で徐々に、西洋的な身体を部分的に見ることよりも心身をホリスティック(全体的)とらえる考え方に惹かれていきました。そして、自分という存在がさまざまなものとのつながりの中で生かされている、人間は自然の一部である。という当たり前のことを実感するようになりました。東洋的な心身一如の身体観・禅の考え方に触れるととてもワクワクし、学び続けたいテーマになりました。
そして、周りの人にそういう事を提供できる何かできればと思うようになりました。
 
31歳、エステに就職しましたが、1年で退職、32歳の時、近所の温泉旅館の中でスパセラピストとして働きだし、純粋にリラクゼーションを提供出来ることに喜びを感じました。やりがいを感じてながらもお客様の期待に応えることに必死になり、自分の身体の使い方など無理をしていた所がありました。
 
自分自身のセラピストとしてあり方、生き方、そして、何をしたいのか?自問自答しながら自分を見つめる中で同僚から聞いたエサレンマッサージのことが少し気になっていました。
 
その後、遊びに行った東京で受けたエサレンマッサージは衝撃でした。その時の興奮と感動は今もそのまま残っています。
 
触れ方が今まで受けたマッサージとは全然違っていました。オイルマッサージなのにダイナミックで、動きがあり、身体全体のつながり、心と身体の統合感を感じました。そして、タッチが丁寧で本当の意味でわたしのからだに触れてくれている、表面的ではなく、わたしという存在に触れてもらっているそんな気がしました。今までに感じたことのない不思議な感覚でした。
 
何か太極拳とか気功とかの特別な呼吸法を使っておられるような気がしたし、施術者自身が心身を鍛錬されていることが感じられ、すごい!と思いました。
 
わたしを担当してくださったのは桑田文子さんという、エサレンマッサージを愛し深く理解されてる素晴らしいプラクティショナーでした。
エサレンマッサージは自由なマッサージなので、プラクティショナーによってセッション内容は様々です。だから、もし、始めての体験で感動しなければ、今の学びはなかったかもしれないと思います。
そこから、エサレンマッサージを学びたい。という気持ちが強くなり、今にいたります。
 
エサレンマッサージを学んで
 
入門コース、認定コースを通して、自分自身を大切にすることを学びました。
いつも自分自身の身体の感覚に気づいて、ホームに戻ること。自分が無理をしても、良いセッションにはつながらない。
相手の身体を無理やり変えようとせず、
ありのままを感じて、身体を探求すること、受け手が自然と自身の身体に向き合い、くつろぐことで、色々な気付きや変化がおのずと生まれてきます。
わたしのエサレンマッサージの師匠であるディーンマースン先生からの大切なメッセージ
「massage to」ではなく、「massage with」であるということ。

一方的に何かを与えるのではなく、共に探求して、可能性を探る。このことをいつも忘れずに大事に心に留めています。
からだという神秘的で大きな存在に触れることは自分という存在を理解するために全ての人にとって大事なことなのだと思います。